熊大災害医療

About a center

センターについて

理念 - Our mission -

センターの理念・目的

 平成28年の熊本地震では過去に例のない震度7の激震が2度も発生し、人的および住家被害に加えて医療機関においても甚大な被害が発生しました。被災県として災害対応の経験を活かし、災害医学に関する教育や研究を推進するセンターとして災害医療教育研究センターが平成30年10月1日付けで熊本大学病院に新たに設置されました。

 これまでの大規模災害の経験から、災害派遣医療チームDMAT、災害医療コーディネート制度の発足など災害医療体制の充実が図られています。熊本地震や九州北部豪雨災害においても時間的・空間的な医療空白を生じることなく救護活動、医療支援が行われ「避けられた災害死」の回避に大きな貢献をもたらしました。一方で、災害の規模や災害のフェーズに応じた円滑な医療人材、医療資源の供給は十分ではありませんでした。現場の医療ニーズに応じた対応を可能とするために、多職種からなる専門医療チームの育成、行政と連携し医療支援をオーガナイズできる体制が必要と考えられます。

 当センターは災害医療に従事する人材の養成、行政や地域医療との連携及び市民への啓発等を行うことによって、災害時における災害医療派遣体制の構築を図ることを目的としています。