熊大災害医療

Human resources training

課題解決型

高度医療人材養成プログラム

多職種連携の災害支援を担う高度医療人養成

 平成30年度文部科学省「課題解決型高度医療人材養成プログラム」に九州大学歯学部と連携して応募し採択されました。本プログラムでは、医師会、歯科医師会および行政機関等の協力を得て、超急性期〜急性期の支援に加え亜急性期〜慢性期で問題となる慢性疾患等を対象とした長期的視野で活動可能な医療チームを構成する多職種の人材(医師、歯科医師、薬剤師、看護師、栄養士等の医療職や行政担当者等)の育成を目指します。

 医師・歯科医師を対象とした「医師・歯科医師特化コース」、看護師、薬剤師、管理栄養士、歯科衛生士、歯科技工士、病院事務職員、行政職員(保健師を含む)などを対象とした「医療系専門職コース」の2つのコースを設定しています。いずれも学校教育法第105条の履修証明制度に基づき、講義、実習および訓練のうち指定された必修科目を含む計120時間以上の履修にて構成されています。修業期間は2年間であり(必要時間の履修ができなかった場合は延長可)、平成31年度から4年間は受講料は無料です。履修終了者には履修証明書を交付します。

<参考ページ>
文部科学省大学などの履修証明制度
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shoumei/

プログラムの特徴

①九州大学災害口腔医療研究教育部門との連携

 災害関連死の原因では肺炎が最も多く、災害医療支援において口腔機能管理が重要視されています。本プログラムは熊本地震や九州北部豪雨災害で支援活動し地域の災害復興に貢献した全国的にも稀有な災害医療支援実績を持つ九州大学歯学部と連携してプログラムを構築しています。これまでにない医療支援体制の構築とともに、熊本大学(熊本県)、九州大学(福岡県)の立地関係が近隣型防災拠点整備につながることが期待されます。

②職種合同講義、実習により多職種の『顔の見える関係性』の構築を目指したプログラム

 両コースに職種を横断した体系的・実践的な共通の教育プログラムを設定しています。
多職種が一緒に講義、実習を受けることで多職種間連携の強化を目指します。

③災害の多様な規模・フェーズに対応できる災害医療支援を構成する人材の育成

 超急性期にあってはDMAT等の後方支援を担い、引き続き災害のフェーズ毎に起こりうる静脈血栓塞栓症、慢性疾患の増悪、口腔内ケアなどの特徴的な徴候、疾患を理解のうえ、派遣すべき専門医療チームの構成や効率的な医療支援の供給を担う人材を育成します。

④広域医療支援の連携を担う人材を育成するプログラム

 必修の参加型の講習・実習を設定しますが、その他の講習はe-Learnigでの聴講できる環境を整備し、全国から受講可能とします。九州を広域医療支援の連携の単位として考え、「顔の見える関係性の構築」を図るために、特に九州管内の受講者を対象に参加型講習・実習を実施します。

修了者名簿

終了認定日
コース
名前
職種
所属先
2021年9月
医師・歯科医師特化コース
甲斐 豊
医師
阿蘇医療センター
2021年9月
医師・歯科医師特化コース
梶原 一郎
医師
荒尾市民病院
2021年9月
医師・歯科医師特化コース
川野 雄一朗
医師
済生会熊本病院
2021年9月
医師・歯科医師特化コース
佐藤 友子
医師
済生会熊本病院
2021年9月
医師・歯科医師特化コース
渋沢 崇行
医師
国立病院機構東京医療センター
(東京都)
2021年9月
医師・歯科医師特化コース
原田 正公
医師
熊本市立熊本市民病院
2021年9月
医師・歯科医師特化コース
堀 耕太
医師
熊本赤十字病院
2021年9月
医師・歯科医師特化コース
山田 周
医師
国立病院機構熊本医療センター
2021年9月
医師・歯科医師特化コース
山本 真一
医師
荒尾市民病院
2021年9月
医療系専門職コース
岩本 貴史
診療放射線技師
阿蘇医療センター
2021年9月
医療系専門職コース
U.Y
看護師
熊本県(熊本・上益城)
2021年9月
医療系専門職コース
上國料 千夏
災害対策コーディネーター(研究職)
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
(鹿児島県)
2021年9月
医療系専門職コース
K.S
看護師
熊本県(有明)
2021年9月
医療系専門職コース
柴尾 嘉洋
看護師
済生会熊本病院
2021年9月
医療系専門職コース
永井 和則
事務職
荒尾市民病院
2021年9月
医療系専門職コース
西 健太郎
薬剤師
済生会熊本病院
2022年6月
医師・歯科医師特化コース
高柳 宏史
医師
熊本大学病院
2022年6月
医師・歯科医師特化コース
大内 元
医師
琉球大学医学部附属病院(沖縄県)
2022年6月
医師・歯科医師特化コース
小田原 一哉
医師
松山市民病院(愛媛県)
2022年6月
医師・歯科医師特化コース
鈴田 明彦
歯科医師
鈴田歯科クリニック(兵庫県)
2022年6月
医療系専門職コース
池田 龍二
診療放射線技師
熊本大学病院
2022年6月
医療系専門職コース
井上 和繁
歯科技工士
熊本大学病院
2022年6月
医療系専門職コース
井上 大奨
薬剤師
国立病院機構熊本医療センター
2022年6月
医療系専門職コース
岩下 夏岐
作業療法士
神奈川県
2022年6月
医療系専門職コース
江口 浩子
薬剤師
向陽台薬局(東京都)
2022年6月
医療系専門職コース
黒崎 浩史
事務職
那覇市立病院(沖縄県)
2022年6月
医療系専門職コース
園川 卓
作業療法士
国立病院機構長崎医療センター
(長崎県)
2022年6月
医療系専門職コース
T.C
看護師
久留米大学病院(福岡県)
2022年6月
医療系専門職コース
松下 千鶴
看護師
熊本労災病院
2022年6月
医療系専門職コース
柳田 彩
保健師
熊本県
2022年6月
医療系専門職コース
本田 翔吾
作業療法士
荒尾市民病院
2022年6月
医療系専門職コース
酒井 由希子
看護師
松山市民病院(愛媛県)
2022年6月
医療系専門職コース
竹尾 章宏
看護師
佐賀県医療センター好生館(佐賀県)
2022年6月
医療系専門職コース
中村 次代
歯科衛生士
九州大学病院(福岡県)
2022年6月
医療系専門職コース
林 ひとみ
看護師
くまもと県北病院
2022年6月
医療系専門職コース
前川 哲志
看護師
済生会熊本病院
2022年6月
医療系専門職コース
宮川 貴幸
臨床工学技士
熊本大学病院
2022年6月
医療系専門職コース
峰 慎也
看護師
国立病院機構嬉野医療センター
(佐賀県)
2022年6月
医療系専門職コース
森 祐也
薬剤師
済生会熊本病院

修了者の声

  • 医療系専門職コース
    作業療法士
    園川 卓

    コメント

    災害医療の講義を受講する前は災害医療に関して、D-MAT、J-MATなどのチームがあり、発災時に活動することの重要性を大まかに認識していた程度でした。実際にeラーニング、実地研修等を参加する機会を通して、様々な考えや他職種の理解等をするだけでなく、発災時だけでなく、平時から多職種で顔が見える関係づくりや情報共有をすることの重要性を知ることが出来ました。
  • 医療系専門職コース
    中村 次代
    中村 次代

    コメント

    災害医療についての研修を受講したことはありましたが、今回の研修では災害医療の奥の深さを感じました。本プログラムでは、災害医療に携わる様々な職種において、実例をもとにそれぞれの視点から報告されており、多職種連携の重要性について理解を深めることができました。また、初めて法歯学を学び、幅広い分野での知識を得ることができました。
    受講開始した2年前は、新型コロナウィルス発生の初期のころであり、職場では不要不急の外出を避け在宅勤務等をとりいれた時期でした。e‐Leaningは自分の空いた時間を活用することができ、繰り返し受講可能なため知識を習得することができ、確認テストで再確認できるという本当にありがたいプログラムでした。今後の災害医療に生かしていきたいと思います。
  • 医療系専門職コース
    看護師
    竹尾 章宏

    コメント

    コロナ過でさまざまな研修や学会が中止になりましたが、e-ラーニングで受講できること、また基礎から災害医療について勉強できるとのことで受講させて頂きました。知識の再確認はもちろんのこと、口腔ケアの重要性等新たな知識や実際の災害対応などさまざまなコンテンツがあり充実した内容でした。また実践研修では熊本地震での被災者の経験や実際の被害現場を見学させて頂き、貴重な体験が出来ました。今後は今回の経験を自施設だけでなく佐賀県に対して還元できればと思います。ありがとうございました。

履修例

単位取得例(医師・歯科医師特化コース)

  • 例①医師

    必修科目:30単位

    選択必修科目:30単位
     ・災害史:5単位
     ・救急医療10単位
     ・各科各論:15単位

    選択科目:60単位

    合計:120単位

  • 例②医師

    必修科目:30単位

    選択必修科目:40単位
     ・災害史:5単位
     ・救急医療:5単位
     ・各科各論:10単位
     ・災害時のロジスティックス:3単位
     ・災害時の保健衛生:3単位
     ・災害精神医学:2単位
     ・災害口腔医学講義:12単位

    選択科目:55単位

    合計:125単位

  • 例③歯科医師

    必修科目:30単位

    選択必修科目:42単位
     ・災害時ロジスティック 5単位
     ・各科各論 5単位
     ・災害時の感染症対策 2単位
     ・災害口腔医学講義:30単位

    選択科目:48単位

    合計:120単位

※1 選択必修項目については全項目からの選択で30単位以上履修すればよい
※2 選択科目については一覧にある研修会等の参加を申告することで単位と認める

単位取得例(医療系専門職コース)

  • 例①看護職

    必修科目:30単位

    選択必修科目:35単位
     ・災害看護講義 10単位
     ・災害史:5単位
     ・災害薬事講義:5単位
     ・災害時の保健衛生:5単位
     ・災害時の栄養管理:4単位
     ・災害口腔医学講義:6単位

    選択科目:55単位

    合計:120単位

  • 例②看護職

    必修科目:30単位

    選択必修科目:50単位
     ・災害看護講義 15単位
     ・災害史:5単位
     ・災害時のロジスティックス:5単位
     ・災害薬事講義:10単位
     ・災害時の保健衛生:5単位
     ・災害時の栄養管理:5単位
     ・災害口腔医学講義:9単位

    選択科目:46単位

    合計:130単位

  • 例③行政職

    必修科目:30単位

    選択必修科目:42単位
     ・災害看護講義 8単位
     ・災害史:5単位
     ・災害時のロジスティックス:7単位
     ・災害薬事講義:7単位
     ・災害時の保健衛生:5単位
     ・災害時の栄養管理:5単位
     ・災害口腔医学講義:5単位

    選択科目:48単位

    合計:120単位

※1 選択必修項目については全項目からの選択で30単位以上履修すればよい
※2 選択科目については一覧にある研修会等の参加を申告することで単位と認める

募集要項

  • 1.募集期間

    2022年1月11日(火) ~ 2022年3月11日(金)17時まで

  • 2.募集人員

    (1)高度災害医療人養成プログラム(医師・歯科医師特化コース)10名

    医科医師
    5名
    歯科医師
    5名

    (2)高度災害医療人養成プログラム(医療系専門職コース)15名

    看護師
    5名
    薬剤師
    2名
    管理栄養士
    2名
    その他の医療職
    2名 (歯科衛生士・歯科技工士等)
    病院事務職員
    2名
    行政職員
    2名 (保健師を含む)

    ※人数について変更する場合があります

  • 3.受講料

    受講料は徴収しません
    (ただし、研修会への参加費や交通費などは受講者負担となります)

  • 4.応募方法

    当センターホームページの高度災害医療人養成プログラム受講者募集の専用フォームよりご応募下さい。

    フォームはこちら
  • 5.提出書類

    履修決定後、資格を示す書類(医師免許証など)をご提出いただきます。詳細は担当者よりご連絡いたします。

    提出先:
    熊本大学病院 災害医療教育研究センター
    〒860-8556  熊本市中央区本荘1丁目1番1号
  • 6.履修期間・終了要件

    (1)履修期間:
    2つのコースともに2021年4月より原則2年間 
    (※必要時間の履修ができなかった場合は延長を可能とする。)
    (2)修了要件:
    ・合計120時間以上の履修が必要です。
    ・科目に応じて評価をします。
  • 7.履修生選考、選考結果

    申請書に基づき職種、経験年数、学会・災害医療活動等を考慮して選考を行います。
    選考結果については、郵送にて本人へ通知します。

  • 8.注意事項

    申請書類に不備がある場合には、受理しない場合があります。
    申請書類に虚偽の記載があった場合には、履修開始後でも履修許可を取り消す場合がありま す。
    履修継続が難しいと判断した場合には、履修許可を取り消す場合があります。
    履修生の身分については、大学に学生として在籍し、所要の単位を取得して学位を取得するための学位課程とは異なります。そのため、熊本大学学生としての身分は付与されませんので、あらかじめご留意ください。
    e-learningコンテンツの複製、二次利用、公開などの行為は禁止します。また画面のキャプチャやコンテンツ音声の録音・録画などの保存についても認められません。
    e-learning使用におけるID、パスワード等は履修生本人のみ使用可能です。他人への貸与や譲渡は禁止します。
    募集人員については変更する場合があります。