熊大災害医療

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災害医療教育研究センター 教授就任のご挨拶

令和元年7月1日付けで、熊本大学病院 災害医療教育研究センター 教授に就任いたしました。皆様に謹んでご挨拶申し上げます。

私は昭和61年に山口大学医学部を卒業し循環器内科を主とした内科診療に従事した後、平成11年11月より大学病院の救命救急センターで救命救急医療や災害医療に従事しました。その後、平成24年10月に熊本大学病院 救急・総合診療部の教授に就任し救急医療体制の発展に尽力して参りました。平成28年熊本地震を経験したことが、災害医療への関わりをさらに深めるきっかけになったと思います。

当センターは災害医療に関する教育や研究を推進するセンターとして平成30年10月に新設されました。その目的は災害医療に従事する人材を養成するとともに、行政や地域医療との連携、市民への防災教育等を通じて災害医療提供体制の構築に貢献することです。センターが担う主な業務は、①高度災害医療人材の養成、②災害医療・災害医学に関する研究、③地域住民への防災教育などです。
特に、文部科学省「課題解決型高度医療人材養成プログラム」に採択された「多職種連携の災害支援を担う高度医療人養成」事業の推進が最も重要なミッションであり、熊本地震の経験を災害医療に関わる人材養成に活かしていきたいと考えています。さらに、以下のような教育・研究・診療に関する活動を目標に掲げ、スタッフと協力して頑張って参ります。

1)教育
・高度医療人養成プログラムの推進
・病院職員や学生に対する災害医療教育の推進
・地域住民に対する防災教育の推進

2)研究
・災害医学に関する研究の推進
・国内外の研究施設との連携と情報発信

3)診療
・災害拠点病院の指定と災害医療体制の整備

自然災害が多いわが国において、災害医療に関する教育や研究を通じて災害への備えに少しでも貢献できるよう尽力する決意です。今後ともご指導・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

令和元年7月
熊本大学病院 災害医療教育研究センター
教授  笠岡 俊志