熊大災害医療

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(R4.9.21)熊本大学大学院医学教育部 名医に学ぶセミナー「J-SPEED – 災害時の診療情報管理」

申込番号
10037
イベント名
令和4年度名医に学ぶセミナー
場所
ZOOMによるオンライン開催
開催日時
令和4年9月21日(水)17:30~19:00(予定)
定員
100名程度
申込締切
令和4年9月18日(日)
対象者
プログラム受講生
備考
※文部科学省高度医療人材養成プログラム受講生につきましては、ライブ受講の後に、レポート提出(申込後に案内)にて選択科目2単位の修得となります。またプログラム受講生につきましては、本講演はオンデマンド配信(選択必修科目)を予定しております。

抄録:

東日本大震災時、我が国には災害医療チームが利用する標準カルテ様式がなかった。また診療日報様式も未整備であった。そのため災害医療チーム間での診療情報の引継ぎができず、また、本部は災害医療チームがどこで、どのような患者を、何人診療したのかを把握することができなかった。この教訓化のために、日本救急医学会、日本災害医学会、日本診療情報管理学会、日本医師会等の関係団体が結集して「災害時の診療録のあり方に関する合同委員会」を組織し、診療記録様式(災害診療記録)と診療日報様式(J-SPEED診療日報)を提唱した。これらの様式は熊本地震(2016年)で大規模に実用され、統一様式による診療情報の記録と引継ぎが実現するとともに、J-SPEED診療日報により、災害対策本部が被災傷病者の地理分布並びに疾
病構造を把握できるようになった。この成果に注目したWHOは、J-SPEED方式をWHO国際標準Emergency Medical Team Minimum Data Set (MDS)として採択した。東日本大震災の教訓に基づく変革への成果と展望を報告する。

20220921名医に学ぶセミナー