熊大災害医療

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活動報告

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第8回災害医療セミナー(令和2年度第1回)

  • 2020.07.10 |
開催場所
Web配信
開催日時
令和2年6月1日(月)~

今回の九州各地をはじめとする豪雨は甚大な被害をもたらしております。被害に遭われた皆様に心よりお悔やみ、お見舞いを申し上げます。

 

熊本地震における被災後の健康被害の1つに、VTEいわゆるエコノミークラス症候群が挙げられました。血栓症予防には、足首を動かすなどの運動や、ふくらはぎのマッサージ、脱水予防が効果的と考えます。厳しい環境と存じますが、頭の片隅に入れて頂き、健康被害の防止に役立ちますと幸いです。皆様、くれぐれもご自愛ください。

 

今年度第1回目となる第8回災害医療セミナーを6月1日開催しました。今回は、新型コロナウイルス感染防止の観点から、ストリーミング配信で実施しました。
まず、当センターの笠岡俊志センター長から、教育プログラムの説明と令和元年度の活動について報告。そして、熊本市民病院循環器内科 佐藤幸治先生から、「災害時に注意すべき循環器疾患とその対応」についてご講演をいただきました。
災害時に発生する循環器疾患は、たこつぼ型心筋症、肺塞栓・深部静脈血栓症、急性冠症候群、脳出血・脳梗塞、心不全、不整脈などがあること。全ての発症を予防することは困難だが、発症しやすい時期、危険因子、環境を知ることで予防介入を行い、発症時に早期発見、早期対応することで救命・重症化を予防できる可能性があること。また、災害後の生活変化が長期間継続することで循環器病を新たに発症する可能性も示唆されており、急性期のみならず長期間の経過観察、介入が必要であること等について、分かりやすくご講演いただきました。
新型コロナウイルスの影響で、しばらくは集合形式の研修会は難しいかと思いますが、引き続き工夫を凝らした内容で企画運営をして参りたいと思います。     災害医療教育研究センター 坂本弘一
 

(今後の予定)
1 視聴日時 令和2年8月5日(水)18時30分~20時
2 内 容
講演1
演題「チャーター便帰国者の宿泊施設に対するDMAT派遣及び感染症指 定病院としての当院の対応」
講師:荒尾市民病院 救急科部長 松園 幸雅 先生
 
講演2
演題「新型コロナウイルス感染症の臨床的特徴と治療」
講師:国立国際医療研究センター 国際感染症センター
国際感染症対策室医長 忽那 賢志 先生
*事前申し込みが必要です。詳細は、当センターHP(イベント・研修)をご覧ください