熊大災害医療

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活動報告

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第4回災害医療セミナーを開催しました

  • 2019.08.30 |
開催場所
熊本大学病院山崎記念館1階研修ホール
開催日時
令和元年8月29日

8月29日(木)第4回災害医療セミナーを開催しました。今回は「災害時におけるエコノミークラス症候群の発生と予防」について、熊本市立植木病院院長掃本誠治先生からご講演をいただきました。

熊本地震に際し、学会、基幹病院、行政等が一体となった、熊本地震血栓塞栓症予防プロジェクト(KEEPプロジェクト)を立ち上げられ、毎日のエコノミークラス症候群患者数の調査・公表、のべ2400人を超えるDVT検診と結果分析、弾性ストッキング配布やマスコミとの連携による啓発など、エコノミークラス症候群に対し、有効な対策を取られました。さらに、関係者が有機的に連携することで、エコノミークラス症候群から脳卒中、心不全などの急性脳・心血管疾患予防活動にも広がりました。最後に、被災地からエコー動画伝送システムによる遠隔医療の実現等について、ご提言をされました。

 

KEEPプロジェクトについて、「これらの活動の記録は今後の災害時に役立てられるだろう」と厚労省健康課髙山課長補佐(当時)からも高い評価をいただいています。

KEEPプロジェクトは、医師、臨床検査技師、保健師、看護師そして医療機関、大学、学会、行政等多職種、多機関で取り組まれました。ここでもキーワードは、「多職種連携」で、その意義を改めて認識したところです。当センターとしましても、引き続きセミナーや研修を通じて学習の場を提供していきたいと考えております。

災害医療教育研究センター 坂本弘一

 

(今後の予定)

9月17日(火)18:00~ 第5回災害医療セミナー

〇熊本地震における阿蘇保健所の活動~ADROの報告~

熊本県天草保健所長 服部 希世子先生

〇DHEAT制度化の経緯と今後の展望

熊本県菊池保健所長 木脇 弘二先生