熊大災害医療

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活動報告

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第1回災害医療研修会「籠城支援を考える」

  • 2021.10.12 |
開催場所
熊本大学病院奥窪記念ホール
開催日時
令和3年10月2日(土)

10月2日(土)、第1回災害医療研修会を開催しました。テーマは、「籠城支援を考える」です。災害発生時に、従来考えられてきた『多数傷病者受入』又は『病院避難』という考えに基づく医療戦略だけではなく、病院の被災状況を評価した上で、『ダメージコントロール』をしながら対応を変化させる、という考え方も生まれてきています。

熊本地震の際にもライフライン支援により、ある程度の診療継続が可能なケース(=籠城)もあったことから、病院避難の回避や延期に繋がると考えられます。

今回の研修会では、自施設において被災状況を検討した上で、地域の中での自施設の役割や被災地全体での自地域の役割を認識し、どのように体制を整えるのか、籠城における対応を学びました。

講師は、DMAT事務局の若井聡智先生、鈴木教久研修係長、当センターの池田初男。大規模地震発生を想定し、最新の機器を使用しながら臨場感溢れるシミュレーションを行いました。参加者26人が4グループに分かれ活発な議論が交わされました。

参加者からは、「籠城支援、受援の経験がなかったため今回の研修を通じて具体的なイメージが湧いた。特に支援を行う場合に重点的に収集すべき情報や優先順位などが理解できた」等、支援・受援両方の立場から大変有意義であったとの感想をいただきました。今後の活動において大いに役立てていただけるものと思います。

今回の研修は、久方ぶりの集合型研修でした。参加者からも、顔を合わせた研修は楽しく関係づくりもできると好評でした。新型コロナ第5波は収まりつつありますが、引き続き感染対策には万全を期しながら、研修・セミナーの企画、運営に努めて参ります。

災害医療教育研究センター坂本弘一