令和3年度第1回災害医療従事者研修会「令和2年7月豪雨を振り返る」
- 2021.09.30 |
- 開催場所
- Web
- 開催日時
- 2021年9月11日
9月11日(土)、令和3年度第1回災害医療従事者研修会を開催しました。テーマは、「令和2年7月豪雨を振り返る」です。本年1月開催予定でしたが、新型コロナウイルス蔓延により延期となりました。「令和2年7月豪雨」とは、令和2年7月3日から7月31日にかけて、熊本県を中心に発生した集中豪雨で、球磨川等河川の氾濫や土砂災害が多数発生し、本県では65名もの尊い命が失われました。また、多数の家屋被害や、道路、鉄道の寸断、広範囲にわたる停電、水道の断水など、インフラにも多大な被害が生じました。
この災害の犠牲となられました方々に対しまして、心より哀悼の意を表します。
今回、被災地に設置された各活動拠点本部において実際に対応された関係者を講師に迎え、各機関の活動状況について御報告いただきました。講師は、熊本県、DMAT事務局、災害拠点病院、受援施設、支援病院等から15名をお迎えし、参加者は、県内外の医師、看護師等の医療関係者、行政、関係機関から191名と多くの皆様が参加されました。
参加者からは、活動拠点やDMAT、DHEAT、JMAT等支援する側の視点・状況・対応のみならず、被災病院の状況や視点・心情、対応等受援側の状況などがよく分かり、今後、今回のような災害に対応する機会があればどういう視点でどういう対応・活動をすればよいか大変参考になった等のご意見をいただくなど、全体として、今後の活動において大変示唆に富む内容であったと思います。
全国各地でのコロナクラスター対応の中ご協力いただきましたDMAT事務局の先生方、未だ復興半ばで大変な状況の中ご講演いただきました各講師の皆様に、改めて厚く御礼を申し上げます。
新型コロナ第5波は収まりつつありますが、気を引き締めて、引き続き、研修・セミナーの企画、災害医療に関する情報発信に努めて参ります。
災害医療教育研究センター坂本弘一