3月20日に熊本大学 奥窪記念ホールにて文部科学省「課題解決型高度医療人材養成プログラム」の最終報告会を開催しました。
本事業は平成30年度より5年間の補助事業として、当院と九州大学大学院歯学研究院が協働で取り組んできたものです。熊本地震の課題として、情報収集、情報集約や共有、それに基づく適切な医療チームの調整がありました。このことから、熊本地震の経験に基づき、多職種・団体間の連携という課題を解決することが、本邦の災害医療体制に貢献できる人材の育成につながるものと努めて参りました。
本事業では、行政、医師会、歯科医師会はもちろんのこと、災害医療に関わる多くの専門家の皆様方にお力添えを頂きました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
災害に同じものはなく、また支援する相手につきましても問題点はそれぞれでありますので、1つの職種や医療チームでの対応では解決が難しい場面に遭遇すると思います。しかし、コーディネーションされた多職種が一丸となって支援することにより、被災者に寄り添う有効な支援が展開され、強靭な災害医療体制が築かれるものと考えます。
令和5年度からは新たな、熊本大学履修証明プログラム「多職種連携災害支援コース」として開講致します。今後とも、皆様には変わらぬご支援賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

【当日の内容】
１）開会の辞　　災害医療教育研究センター　センター長　笠岡 俊志
２）事業責任者あいさつ
熊本大学病院　病院長　馬場 秀夫　先生
九州大学病院　副病院長（統括・歯科担当）　西村 英紀　先生
３）来賓あいさつ
文部科学省 高等教育局 医学教育課 大学病院支援室長　島居 剛志　様
熊本県 健康福祉部 健康局長　下山　薫　様
４）外部評価委員 代表あいさつ　熊本県医師会　会長　福田　稠　先生
５）事業報告
熊本大学病院　災害医療教育研究センター　笠岡 俊志
九州大学大学院　歯学研究院　講師　山添 淳一　先生
６）受講生 代表あいさつ
医師・歯科医師特化コース：阿蘇医療センター　院長　甲斐　豊　先生
医療系専門職コース：災害医療教育研究センター　看護師　内賀嶋 由梨
７）特別講演
演題：頻発する災害を経験した我が国の対策の現状 －人材育成の重要性－
講師：東京医科歯科大学　救急災害医学　教授　大友 康裕　先生
８）閉会の辞　　災害医療教育研究センター　センター長　笠岡 俊志