熊大災害医療

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活動報告

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令和5年度 災害医療従事者研修を開催しました

  • 2024.03.5 |
開催場所
旧長陽西部小学校、旧東海大学阿蘇キャンパスKIOKU
開催日時
令和5年11月18日~19日

令和5年11月18日~19日、本年度も南阿蘇(旧長陽西部小学校、旧東海大学阿蘇キャンパスKIOKU)を会場とし、「避難所アセスメント」を実施しました。

本研修は、避難所環境を学び、支援活動を行うための情報収集・分析・共有を行うスキルを身につけることをテーマとしました。

18日(1日目)は、旧長陽西部小学校内で講義と実践研修でした。まず、情報分析の重要性や避難所での健康被害、避難所アセスメント・評価やJ-SPEEDに関する講義を行いました。その後、実践研修としてARを駆使し避難所と見立てた施設内を調査し、ラピッドアセスメントシートの記載を行いました。また、避難所内にいる模擬の被災者に対応して頂き、情報収集後に災害時診療記録を記入して頂き、J-SPEEDアプリに入力するといった研修を行いました。そして、避難所環境を実体験する目的で、段ボールベッドやパーティションなどを使用して避難所設営を行いました。

19日(2日目)には旧東海大学阿蘇校舎1号館及び地表地震断層を震災遺構として保存・公開している旧東海大学阿蘇キャンパスとKIOKU(展示施設)、また旧長陽西部小学校を見学しました。案内人として、地域の語り部の方々から、当時の貴重な体験を拝聴する機会がありました。受講生からは「どういった気持ちで、過ごされていたのか理解することができた。私たちはそう言った気持ちに寄り添いながら、限られた資源を使い1人でも多くの命を救う為の活動に繋げなければいけない」とお言葉を頂きました。

研修の最後に総括として、避難所情報やJ-SPEEDを用いて地域の課題を抽出し、必要な支援や医療チームを検討する課題に取り組んでいただき、その結果を共有する保健医療ミーティングを行いました。

本研修は、今後も開催予定としております。(※詳細は来年度Hp上にお知らせします)皆様のご参加を心待ちにしております。